立会外分売の朝の板解説vol.4です。
今回は2020年10月12日に分売が実施された(4334)ユークスを題材にします!
今回はSBI証券のフル板のスクショを3枚使っていきます。
立会外分売(たちあいがいぶんばい)について、初心者向けに詳しく解説した記事はコチラです
①8:19の板
今回の案件は
分売枚数5000枚
前日終値396円
分売価格385円 でした。
8時19分40秒付近の板を確認していきましょう。
青い枠で囲まれたのが「成売注文」で、7件の注文があり累計65枚。
赤い枠で囲まれたのが「成買注文」で、252件の注文があり累計1599枚。
黄色の枠が分売価格385円の状態を表しており、52枚の指値買いがありますね。
385円というポイントでの売り累計は69枚、買い累計は1816枚なので差し引き1747枚の買いが優勢。
分売枚数が5000枚なので、1747÷5000=34%というのは弱いと思います。
この辺の考え方は個人によるものなので、1つの目安としてお考え下さい。
緑の枠で囲んだ383円には130枚の指値買い注文があるので、これが消えないのであれば少し安心です。
②8:55の板
抽選結果が決まり、分売当選組の売りが出始める8:55の板です。
当然ではありますが、青い枠で囲まれた成売の件数と枚数が跳ね上がっています。
915件の売り注文、累計で1129枚。
そして残念なことに成買の数に異変が。
8:19の時点では252件の注文&累計1599枚がありましたが、8:55になると154件の注文&累計1478枚まで減っています・・・。
ただ、98件もの注文が減ったにも関わらず枚数は121枚しか減っていません。
よって、居なくなったのは1~2枚しか注文を入れていない人たちだと推測できるので、個人的にはあまり焦りませんでした。
分売価格385円地点での売り累計は1229枚、買い累計は1757枚。
まだ買いが528枚優勢のため、この段階では損失にならなそうです。しかし、まだ売りが降って来るので安心はできません。
③8:59の板
決着直前の8時59分30秒付近のスクショです。
成売注文が一気に増えて1324件&1517枚。
成買注文は一気に減って72件&1405枚。
8時55分からの4分ほどで82件の成買注文が減っていますが、枚数の減りは73枚。
つまり「1~2枚の小口の買い手が逃げ、5~6枚という少しまとまった買い手が増えた」と見ることができます。
そして最も注目すべき385円のポイントを見てみると売り累計が1703枚、買い累計が1817枚。
買いの優勢は114枚しかなく、一歩間違えれば分売価格を割り込むことになります。
383円に置かれた130枚ほどの指値買い注文は本気の買いだったため、分売参加者の立場からすると下値が支えられて非常に有り難かったですね。
結果として
始値385円
安値384円
高値390円でした。
手数料が無料だと仮定すれば、ほぼほぼ引き分け以上だったので「耐えた」と言って良い分売でした!
まとめ
立会外分売の朝の板は非常に独特な動きをします。
しかしその動きはある程度パターン化されているので、回数を重ねていく毎に
「これは利益間違いなし」
「あ、これはヤバいやつだ」
「これは厳しいけど分売価格と同じくらいでは逃げられそう」
という予測が出来てくるようになります。
僕もまだまだ勉強中の身ですので、この記事はあくまでも参考の1つとして吸収して頂ければと思います!
以前配信した「朝の板解説記事」はコチラ
▷▷▷【立会外分売】朝の板の解説をします(初心者向けです!)
▷▷▷【立会外分売】朝の板の解説をします(初心者向けです②)
▷▷▷【 立会外分売 】朝の板の解説vol.3 (4440)ヴィッツ