にっしーの投資日記

立会外分売を中心に、投資に関する情報を発信します!

立会外分売とは【 初心者向け 完全解説 】

「立会外分売(たちあいがいぶんばい)」という投資手法について、初心者向けに完全解説していきます。

立会外分売の初心者向け完全解説

立会外分売が行われる理由や個人投資家にとってのメリット、申込に関することなどを1つ1つまとめました。

目次

1 立会外分売とは

2 立会外分売が行われる理由

3 個人投資家にとってのメリット

4 申込する上での注意点

5 申込の流れ

6 申込の判断基準

7 当日の朝の板の見方

8 まとめ

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1 立会外分売とは

通常、株式の売買は証券取引所が開いている平日9:00~11:30と12:30~15:00の間に行われます。

 

この取引時間帯ではない時に売買するのが立会外分売となります。

 

後ほど詳しく説明しますが、立会外分売では通常の取引時間外に大量の株を保有している会社・人から個人に分けて売られます。

 

証券会社が「立」ち「会」う時間「外」に、個人に向けて「分」けて「売」られる

 

⇒立会外分売 ということになります。 

2 立会外分売が行われる理由

立会外分売では、「大株主」というその会社の株式を大量に保有している会社・人から不特定多数の個人投資家に向けて売られます。

 

なぜそれを行うのか、理由をまとめました。

①株式の流動性の向上

立会外分売が実施されるにあたって、一番多い理由が「株式の流動性の向上」です。

 

例として、特定の会社・人が100,000株保有していた場合、株主数は1人となります。

 

立会外分売では100株単位で個人に向けて売ることができ、もし100株ずつ売れば1,000人に行き渡るため、株主数は1,000人となります。

 

そうすると株主数が増えるため、株式の売買が活発になり流動性が向上します。

 

流動性の向上は投資家からの注目があるということなので、株価が上昇しやすくなる要因になります。

 

②東証1部への昇格条件の充足

 立会外分売の実施理由として次に多いのが「東証1部への昇格条件の充足」です。

 

日本の証券取引所には「東証1部」「東証2部」「東証マザーズ」「東証JASDAQ」など、複数のものが存在しています。

 

その中でも東証1部は最も必要とされる要件が厳しく、それを満たした会社しか属することはできません。

 

しかし、そこに属することは会社の信頼や認知度を大きく高めることになるため、東証1部を目指す会社は多くあります。

 

ここでは、頻度として一番多い「東証マザーズ」⇒「東証1部」に昇格する時の要件を紹介します。

 

画像は日本取引所グループの「一部指定・指定替え・市場変更基準」 というページから一部を抜粋したものです。

 

今回はAに注目します。赤枠で囲まれた部分をご覧ください。

東証1部の昇格要件


まず株主数が2,200人以上という要件があります。

 

そして「流通株式数」「流通株式時価総額」「流通株式数(比率)」「売買高」「時価総額」「売買高」「時価総額」といった要件が並んでいます。

 

立会外分売を行うことで

・株主数の増加

・流通する株式数の増加

・流通する株式の総額の増加

・流通する株式の割合の増加

 

といったことが見込まれるため、東証1部への昇格を狙うために立会外分売は非常に効果的ということが分かります。

③株主の換金目的

立会外分売を行う理由は必ずしもポジティブなものだけではありません。

 

株式を多く保有している人が、単に換金したいだけの理由で分売をすると思われる場合もあります。

 

その場合は投資家の心証が悪化するため、その立会外分売に参加しようとする人が少なくなる傾向があります。

 

④立会外分売を利用せず売ると大変なことに

「通常の時間帯ではなく、わざわざ立会外分売を利用して株を売るのは何故だろう?」と思われた方、鋭いです。

 

最大の理由は需給の崩壊による株価暴落を防ぐためです。

 

一般的に、立会外分売では数万~数十万株が売り出されます。

 

そのような莫大な数量の株が一度に売りに出されてしまうと「特別売り気配」となってしまい、株価はあっという間に暴落してしまいます。

 

(特別売り気配とは、対象の株式において「買い注文」よりも「売り注文」の方が圧倒的に多い状態のことで、注文数の均衡がとれるまで株価はどんどん下落します。)

 

そのため、取引時間外において売り出すことを発表し、申込をした人たちに売り出すことで株価の急激な下落をしないようにしています。

3 個人投資家にとってのメリット

大きく分けて3つあります。

 

①ディスカウント価格で購入できる

これが最大のメリットになります。

立会外分売は、実施する前日の終値から数%割り引きした価格で行われます。

 

【 例 】前日終値が2000円、割引率が3%

 

2000円×0.97=1940円(分売価格)

 

前日終値と分売価格には60円の差があるため、立会外分売に申込をして配分された人はこの60円分のアドバンテージを獲得することになります。

 

割引率はもちろん高い方が良いのですが、大体2~3%の間で実施されます。

 

・2%前半は渋い

・2%後半は普通

・3%以上は良い

といった感覚です。

 

②購入時の手数料が無料

株式の売買には手数料がかかりますが、立会外分売にて購入した株式には購入手数料がかかりません。

 

売却時には通常通り手数料がかかります。

 

③資金拘束期間が短い

後ほど「5 申込の流れ」で詳しく解説しますが、立会外分売は資金拘束期間が非常に短い投資法となります。

 

誰しもが投資に使える資金に限りがあるため、拘束期間が短いことは投資機会を増やすことに結びつきます。

 

4 申込する上での注意点

こちらも大きく分けて3つあります。

①抽選によって分売されるため、必ずしも購入できるとは限らない

立会外分売は、事前に発表された株数が売り出されます。

 

【 例 】100,000株の分売を実施。申込は一人100株まで

 

100,000÷100=1,000人

 

抽選に当たる人は1,000人のため、仮に1,500人の申込があった場合は500人が外れてしまうことになります。

 

②利益が出やすいが、損失になることもある

前日終値から数%ディスカウントされた価格で購入できる点から、立会外分売は利益になりやすい投資法として知られています。

 

しかし、あくまでも利益になりやすいというだけで絶対ではありません。

 

株価の推移や分売枚数、割引率、日本の株式市場の市況など複数の要素が絡み合うため、それらを総合的に分析する必要があります。

 

『にっしーの投資日記』では、立会外分売の分析に取り組んでいます。立会外分売に参加するかどうかの参考にして頂ければ嬉しいです。

過去の記事の例

▷▷▷【立会外分売の分析】4441 トビラシステムズ

▷▷▷【立会外分売の分析】9273 コーア商事ホールディングス

 

③利益額は少ないことが多い

立会外分売は数十円のディスカウントの優位性を活かす投資法のため、一度に1万円以上の利益を得るのはなかなか難しいです。

 

抽選で100株もらったとして、その日の寄付ですぐに売って1,000~3,000円くらいの利益になれば御の字です。

 

すぐ売らずに保有することで利益を伸ばすことも可能ですが、逆に損失になる場合もあるためしっかり分析することが求められます。

5 申込の流れ

全体の流れとしては以下の4つになります。

 

①立会外分売を行うことが発表される

発表の情報は証券会社のアプリや証券会社のホームページで確認できます。

 

立会外分売を行う7日ほど前に発表されるのが一般的です。

 

この時発表されるのは「実施予定期間」「分売目的」「分売枚数」「申込上限」です。

 

②立会外分売実施日の前日に「割引率」と「分売価格」が発表される

前日の夕方(16:00前後)になってようやく条件が確定します。

 

③実施当日の8:20まで(※)に申込をする

立会外分売への申込は、前日の夕方~実施当日の8:20までという非常に短い期間で行わなければいけません。

 

※立会外分売への申込ができる証券会社は複数ありますが、一番多いのは当日の8:20〆切です。

 

参考として、立会外分売の抽選が当たりやすい証券会社を3つ挙げると

マネックス証券は当日8:20〆切

楽天証券は当日8:20〆切

松井証券は当日8:30〆切

となっています。

 

④当日の8:50頃に抽選結果が分かる

立会外分売の抽選結果はおおよそ8:50に判明します。

 

当選した場合、即座に自分の口座に株式が配分されます。

 

株式市場が開くのは9:00のため、分売に当選した場合は「寄付ですぐ売るのか」「ひとまず保有するか」ということを10分足らずで決断しなくてはいけません。

 

ここの判断が最も難しく、一番の醍醐味でもあります。

 

6 申込の判断基準

立会外分売の実施が発表された時は、それが利益になりそうな案件かどうかを判断します。

 

その判断基準についてまとめたページがあるのでご覧下さい。

▷▷▷立会外分売 申込の判断基準について

 

複数の要因を総合的に分析しています。

7 当日の朝の板の見方

日本の株式市場は9:00に開きますが、8:00から「板」に買い注文や売り注文が続々と並びます。

 

通常は8:00から8:59にかけて徐々に注文が集まってくる形ですが、立会外分売は朝の板には特殊な点があります。

 

その点とは

 

①8:20までは売り注文がほとんどない

②8:50頃から立会外分売によってばら撒かれた株の売り注文がどんどん増加する

 

というものです。

 

実際の板のスクショを使って解説している記事があるので、詳しくはそちらをご覧下さい。

 

▷▷▷【立会外分売】朝の板の解説をします(初心者向けです!)

▷▷▷【立会外分売】朝の板の解説をします(初心者向けです②)

8 まとめ

 立会外分売はまだまだ認知度が低く、一発の派手さもない投資法ではありますが、数ある投資法の中でも比較的ローリスクで利益が見込めます。

 

また、立会外分売を実施する企業を分析していく中で「今回はかなり利益が望めそう」「これは損失の可能性が高いからやめておこう」といったことが掴めてきます。

 

僕のブログでは1つ1つの立会外分売について「事前分析」と「前日の最終分析」を配信しているので、参考にして頂ければ嬉しいです!

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