にっしー短観vol.3のキーワードは「日経平均株価」「減配・無配」です!
2020年5月1日(金)
日経平均株価終値 19619.35円 (前日比 -574.34円)
①今週の振り返り
GW前最後の週が終わりました。まずは皆さんお疲れ様でした。
日経平均株価は上値が重く19500円近辺で推移していましたが、4月30日には大幅高となり、一時20300円を超えました。
しかし、GW前最後となる5月1日は全体的に大きく売り込まれました。
日経平均株価は節目となる20000円を大きく割り込み前日比-574円となっています。
高配当銘柄も全面安、直近IPOも全面安、某服屋やソフトバンクも下落、月末に決算を発表した企業の多くも下落という悲惨な市況でした。
新型コロナウイルスによって3月、4月の経済は大打撃を受けているため、個人的には日経平均株価が20000円を奪還したこと自体不思議です・・・。
決算を発表した企業が複数ありましたが、多くの企業では「減配・無配」という辛い文字が散見されました。
航空業界を代表する(9202)ANAは無配、(9201)JALは年間110円から55円に減配となり、新型コロナウイルスの影響が直撃する業界の深刻さが伺えます。
②来週の展望
次の日本株式市場は5月7日(木)です。
5月2日~6日までの5日間に起きた出来事を踏まえた上での7日となるので、とても重要です。
投資のアノマリーに「Sell in May」という言葉がある通り、5月1日は日経平均株価もダウ平均も大きく下落しました。(ダウは前日比-622ドルの下落でした。)
アノマリー・・・理論や成立根拠が明確にはなっていないが、一般的に観測されている市場の規則性
正確には「Sell in May, and go away; don't come back until St leger day.」という言葉で、日本語訳としては「5月に売って相場から離れて、9月の第2土曜日にまた戻ってこい」という感じです。
この言葉通りになるかは市場のみが知るということになりますが、5月中旬には企業の決算発表が集中するため、業績悪化の報告と同時に減配・無配の決定をする企業が爆増する可能性があります。
そうするとアノマリー通りに市場全体が下落に向かいます。
売りが売りを呼ぶ形になり、投資家たちが懸念している「二番底」が来る危険性も否めません。
かといって、空売りやインバースが安定かというとそういうわけでもありません。
日本銀行による金融緩和があるからです。
もはやリスクを避けたいなら株式市場から身を引く、言うならば「Go away, don't come back.」ということになるでしょうか。笑
まずはGW期間中の世界情勢を観察し、5月7日以降の立ち回り方を各自考えていきましょう!