株価暴落の時に感じたことを元に、2つの心得を書いていきます。
①SNSの情報を鵜呑みにしない
投資をする上で、SNSの情報を鵜呑みにすることはとても危険です。
これについては大多数の方が同意されると思いますが、今回の「新型コロナショック」において、情報に踊らされた方はいないでしょうか。
具体的な例を挙げてみます。
【 A 】この暴落相場は高配当銘柄をナンピンするチャンス!
【 B 】この不況はどこかで反転するはずだから、耐えて握りしめておこう!
僕はTwitterで投資関連のツイートを多く見ていますが、【 A 】と【 B 】それぞれに類するツイートが多くありました。
この時注意したいのが『その人はどんなスタンスでその投資法に臨んでいるか』ということです。
【 A 】のような高配当銘柄の買いを勧める発言があった際には
「どれくらいの長期目線なのか」
「そもそもの資金量はいくらくらいか」
「更なる業績悪化や減配のリスクはどの程度か」
ということをしっかり考慮しなくてはいけません。
発言した人は
一生保有する意気込みで
5000万円の資金があって
しっかり企業分析を行っている
人かも知れませんし
少しでも高値で逃げ切りたくて
資金はもうギリギリで
都合の良いチャートや直近の業績を見せている
人かも知れません。
僕が言いたいのは情報発信者が悪いということではなくて、情報を受け取る側が気をつけようということです。
資金量はもちろん、投資経験やリスク許容度など投資に関する能力は人それぞれです。
ブログやTwitterなどのSNSの情報は、自分にどう落とし込むかが重要となります。
また、【 B 】の例のように株式の継続保有を鼓舞する内容も多く見受けられますが、これ自体は間違っていませんし悪くもありません。
ただ、自身の投資状況を見つめ直さないままその言葉通りに行動するのはオススメしません。
買うのも売るのも、そしてそのタイミングも全て責任は自分にあります。
誰かの情報を参考にすることは僕もありますが、最後はやはり自分自身の手にかかっています。
「この含み損のままどれくらいの期間耐えられるのか」
「損切りをして他の銘柄や手法に変えた方がリターンを得られるのではないか」
といったことを考えて選択していきたいですね。
苦しいときは誰かの考えに頼りたくもなりますが、投資家である以上、自分の頭で考える・決断するということを忘れてはいけません。
②希望的観測による反発狙いで安易に買いを入れない
今回のコロナショック相場の中で、僕は2銘柄のナンピン買いを行いました。
記事にリアリティを出すために実際の銘柄を挙げてみます!
(9831)ヤマダ電機
取得単価522円でしたが、503円でナンピン。
そして、2020年3月13日の終値は419円です。
(2768)双日
取得単価350円でしたが、324円でナンピン。
2020年3月13日の終値は237円です。
僕はずっと値動きを監視していましたが、自分が元々取得していた単価と下落中の株価を比較して「そろそろ反発するだろうから取得単価を下げよう」と企んで買いました。
しかし、相場は更に荒れて損失が膨らんでしまいました。
確かに株価は永遠に下がり続けることも、上がり続けることもありません。
今回僕が失敗だったのは「自分の取得単価と比べて割安だから」という理由で買いを入れてしまったところです。
本当に比較すべきは現在の株価とこれから予想される株価のはずです。
自分が取得した株価は過去のものなので、今後の株価には影響しません。
ですが、今回のように暴落を続ける相場が来ると、どこかのタイミングで「そろそろ反発するんじゃないかな」と感じる場面が来ると思います。
その時は落ち着いて市況を考え、一時的な衝動で動いてしまわないように気をつけた方がいいです。
今回僕は小型株での失敗だったので数万円の損失で済みましたが、これが中型株や値嵩株だと損失は更に大きくなります。
また、1000株2000株単位で失敗してしまうと再起不能になる危険性も出てきます。
買いを入れる時は大胆かつ冷静に行うのが理想的ですね。
投資においてはまず生き残ることが第一なので、
・情報に踊らされることなく自分でしっかり考える
・希望的観測による反発狙いで安易に買いを入れない
という2つを心得として、これからの投資に臨んでいければと考えています!